~婚活パーティ。それは、不特定多数の男女が、出会いを求めて参加する一大イベント~
一言で婚活パーティーと言っても、主催する企業によって様々な特徴があります。
今日は「1度に大人数との出会い」「ドラマ撮影やメディアでも使用される貸し切り会場」「業界TOPクラスの実績(平均カップル率46%)」を謳ったパーティーに参加してきたので、その様子をお届けしますね!
【会場入り】14:30~14:50
今回参加した街コンは、15時開始。なので、余裕を持って最寄り駅に到着!トイレに寄って身だしなみをチェック。
よし…完璧!
慣れない場所に戸惑いながら目的地を目指す。が、
「ホテルの入り口がわからない」
困りながらも、(さりげなく)辺りを伺う。「こういう時は大体参加者っぽい人がいるでしょ」と思ったが、それらしい人も見つからない。
「何か……!!奇妙だ!!」
一抹の不安を抱えながら、Googlemapの示す位置の建物に入り、エレベーターを確認すると、ようやくホテルの名前を見つけることができた。誰もいないエレベーターに乗り込み、示されたフロアのボタンを押す。ドアが開いた先には…オフィスビルのような殺風景な廊下が広がっていた。
間違えたのかと思ったら、廊下の先に小さなホワイトボードが。「○○パーティー受付→」と、手書きで書かれている。
「これ…は…だめかも。」
そう思いながら受付へと向かった。
【受付~自己紹介シートの記入】14:50~15:15
会場に入るなり、一旦足が止まる。
想像していたより広い空間、落ち着いた雰囲気の音楽。
広い部屋に点在するように置かれた折り畳み式の長机。数枚のパーテーションが置いてある…が、すべての席を見渡せる。(なんのためのパーテーション?)
そして、会場にいたのは…5人。
「5人!?」
受付のスタッフさんを含めて、だ。そのうえ、どう見てもあと一組分しか席がない。
「これは完全に失敗したな」
受付を済ませると、自己紹介シートを渡され、誰もいない長机へ案内される。そして何とも言えない気分で自己紹介シートを書き始めた。
【パーティー開始】15:15~15:20
自己紹介シートを書いていると、隣の席に最後(たぶん)の参加者が案内された。同年代か、少し若そう。第一印象は〇。なんとなく、この人が今日の1番な気がする…などと思っていると
「まだ到着されていない方もいますが、時間になりましたのでパーティーを始めさせていただきます~」
と、パーティーの案内が始まった。
「いや、絶対後から来る人いないでしょ」
と思っていたが、まだ自己紹介シートを書き終えていない。スイッチを切り替えて、残りを書き進める。
そう、今日はこの人数の中で戦うしかないのだ。
【フリートーク1回目】15:20~15:50
一人目 Sさん
スタッフさんに促されるまま、途中だった自己紹介シートを交換して挨拶を交わす。さっと目を通すと、Sさんの自己紹介シートはすでに全部書かれていた。すごい。しかも字も汚くない。すごい。
会社員で、趣味は旅行、温泉。「もうそろそろいいシーズンが始まりますね~」と楽しく会話して終了。10分ほどあったはずだが、あっという間に過ぎてしまった。
スタッフさんの案内で席替えタイム…と、Sさんは急に出口に向かい、スタッフさんに一言話しかけて、そそくさと部屋を出て行った。スマホを確認する素振りもなかったため、トイレかな?と思った。
しかし、この後Sさんが帰ってくることはなかった。
二人目 Aさん
Sさんが出ていくのを見送り、振り返るとAさんと目が合った。
( ゚д゚ )
私はきっと、こんな顔をしていたに違いない。
そこに居たのは、なんと、3カ月前に参加した婚活パーティーで連絡先をくれた
あの!!
”Aさん”だったのです。
婚活パーティーで気まずいランキングを作ったら、「元カレ元カノに会う」の次に堂々2位で気まずいのでは無いだろうか。
しかも、しばらくやり取りをした上、私の方が既読スルーをかましていた、あの”Aさん”。地獄のトークタイム、スタート。
「…あ、お久しぶりです。」
「…そうですね…。」
「…あれから、○○が××で…」
「…あ、私も△△で…」
まるで謝罪会見。
Sさんとの会話はあっという間だったのに、Aさんとの会話は30分くらいあった気がする。(そんなはずはない)
スタッフさんの案内で、ようやく席替えタイム。
Sさんはまだ戻っていないようだ。何かあったのだろうか。(戻ることはない)
私のライフはここで一気に20%を切った。
「帰りたい。」
三人目 Fさん
Fさんは正直、あんまり覚えていない。パッとしない見た目、空欄の目立つ自己紹介シート、「私は○○なタイプなので~」という会話。
自己分析できているとも取れる。
が、婚活で。しかも初対面の人に向かって「私は○○」と決めつける姿勢は、「私は結婚した後も一切譲歩しない!」と宣言しているように思えてならない。この段階で私がFさんを選ぶことはないなと思った。
Sさんはまだ戻っていないようだ。(戻ることはない)
Fさんの自己紹介シートの話題も尽き、沈黙を挟みながらもなんとか会話を持たせる。
先ほどのダメージもある。
Sさんはまだ戻っていないようだ。(戻ることはない)
スタッフさんの案内で、フリートーク終了が告げられた。
【第一印象チェック】15:50~16:00
ここで、第一印象チェックのコーナー。男女全員の番号が書かれたカードに、良いなと思った相手の番号に〇を付けてスタッフさんに提出する。すると、戻って来るときには、スタッフさんが自分に対して好印象だった相手の番号にペンで〇をつけてくれているのだ。
これで、「私はあなたのこと気になっています!」とアピールすることができる。
私は当然Sさんに〇をつけて提出。(もうどうにでもなれ)
戻ってきた私のカードには誰からの〇も付いていなかった…
【フリートーク2回目】16:00~16:25
第一印象チェックの結果を踏まえて、2回目のフリートークが始まった。お互い〇をつけていれば、このトークはさぞ盛り上がるだろう。連絡先の交換や、次のデートのお誘いなんかがあったりして…
私はいま、ひとりで座っている。
Sさんは、まだ戻っていない。(戻ることはない)
スタッフさんが近寄ってきて、「申し訳ございません、まだ戻られていないようで…」と申し訳なさそうに説明してくれる。
「いえ、大丈夫です。」(大丈夫じゃない)
そして席替えタイム。
Sさんは、戻ってこなかった…。
私のライフはここで尽きた。
Aさん、Fさんと会話。
〇がついていない同士の会話って、何とも言えない温度感。この状況をモニタリングして、傍から眺めたとしたら「うわ~っ」てなって見ていられなくなるんじゃないかな。
案外、当事者的には、あんまり面白くなった映画のエンドロールを眺めているような、安堵感すらある。
今日はおいしいものを食べよう。そうしよう。
【告白カード集計&カップル発表】16:25~16:30
すべてのトークが終了。私の戦いは終わった。(まだパーティーは終わっていない)
最後に告白カード集計&カップル発表がある。これは、一番良かったと思う人から、ランキング形式で5人まで番号を記入し、スタッフさんに提出する。そして、スタッフさんが集計し、カップル成立すれば、その相手の番号に〇がついて帰ってくるのだ。
ここには2人しか居ないのに、5人まで枠がある。
思考をやめた私は、Aさん、Fさんの順に記入。
そして、
あの!!
Aさんとカップル成立
( ゚д゚ )
なにをやっているんだ、私は。
パーティー終了~そして…
パーティー会場を出る。Aさんと。
ライフ0の私は流れに身をまかせ、カフェでお茶して、解散。無事でよかった。
振り返ってみると、
「一度に大人数との出会い」 → 3人
「ドラマ撮影やメディアでも使用される貸し切り会場」 → どう見ても会議室
「業界TOPクラスの実績」 → カップル成立1組(33.3%)
もうこの企業が主催する婚活パーティーに参加することはないな~。
終わりに
言いたい放題書きましたが、こんなに酷い婚活パーティーはめったにありません。(たぶん)
少なくとも、Aさん案件は私の責任でもありますし。
婚活パーティー自体は、私もこれまでに婚活パーティーでお付き合いまで発展したこともありますし、素敵な出会いの可能性があるという点で、とても良いサービスだと思います。
今度は「婚活パーティーっていいな!!」と思って貰えるような記事が書けることを願って…
今日は終わりにします。
お付き合い頂き、ありがとうございました!
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